WebデザイナーやコーダーはAIに仕事を奪われなくなるのか?

WebデザイナーやコーダーはAIに仕事を奪われるのか?

最近よく質問が来るのがAIが自動的にコーディングをできるようになったらコーダーの仕事はなくなってしまうのではないか?とか、機械学習で自動的にいい感じのデザインを作ってくれて、勝手にサイトができるようになる時代が近いのではないのだろうか?

そうなったらコーダーとかウェブデザイナーの仕事はなくなってしまうんじゃないか?ということ。

ただ、私はそうなるまでは後20年ぐらいかかると思っている。そして永久にWEBデザイナーが必要なくなる時代は来ないと思っている。

なぜそう思うのか書いてみよう。

すでに自動的に無料でサイトを作ることはできる時代

もう随分前からサイトを作るのにお金は必要なくなっていて、更には誰でも特別な知識が必要なくwebsiteを作ることができるようになっている。

どういうものかというとWixとかJimdoというような無料でサイトを作ることのできるウェブサービスだ。私がフリーでちょいちょい案件を相談されるのだが予算があまりにも無い時は私はこの2つを紹介している。

5万円でサイトを作ってくれとか言われても要件定義だけでそれぐらいのディレクション費はかかるし、トップページだけで予算が終了してしまう。
予算が20万円以下の場合は大体自分でサイトを作ることのできる上記のサイトかランサーズクラウドワークスのような低単価で外注できるようなところを紹介することにしている。

正直このWixやJimdoのようなサービスに関して言うと10年ぐらい前からあるんだよ。誰でもいい感じのかっこいいサイトを作ることはすでにできる時代になっている。無料で

だが、ウェブデザイナーの仕事は無くなっていない。

自動コーディングも昔からある

私がホームページを作り始めたのが2005年だったが、この当時からフォトショップやワードなどのソフトにはHTMLで書き出す機能が搭載されていた。

それをサーバーにアップロードすれば一応ホームページらしきものを見ることは出来た。

そう、すでにもう20年ぐらい前から自動でホームページをコーディングするソフトは存在したのである。

ただ、それが使われていたか?というと極一部の人しか使っていなかっただろう。ウェブデザインの学校に行った時も一応フォトショップから自動でHTMLを作る方法を習ったがこれまで実務で使ったことは一度もない。

おそらくAIでデザインを自動で書き出す事ができるようになっても利用されるかどうかは疑問である。

なぜ自動でのコーディングが普及しないのか?

なぜ自動でコーディングできるソフトが有るのにコーダーが人力でデザインをコーディングしているのか?

その答えはなんか微妙に変だからである。

ソフトやウェブサービスを使ってサイトを作ることは誰にでも出来るのであるが、正直バランスの微調整が難しく素人が使うと素人の作ったサイトっぽいものが出来てしまう。

そして、それに気づいて直したくてもHTMLとCSSをよくわかっていないとpaddingの調整やmarginの調整、z-indexの概念やpositionの構造などがわからずどこをどうすれば直るのか全然わからない

結局、ダサすぎるサイトで良しとするか、プロに頼んで作り直そうとなるか2択になるのである。

大手企業になるほどダサいサイトで良しとすることは出来ず、しっかりとした予算を作りサイトを作成する。なのでWebデザイナーの需要は無料で誰にでもサイトを作ることの出来る時代にも無くならないのである。

デザインをコーディングするだけの仕事は無くなりそう

AIが進化すればイラストレーターやフォトショップで作られたデザインを自動的にコーディングする機能が進化してあっという間にいい感じのソースコードを吐き出す事ができる時代が来そうだとは思う。

なのでデザインされたLPをただ単にコーディングするとかいう仕事はもはやあと10年もかからずになくなってしまうのではないだろうか?残っていたとしても結構複雑な動きが必要なサイトを割の合わない低単価で受注するレベルになってしまっているように感じる。

私の会社でも外部のWEBデザイナーを使っているがたまにデザインは出来るもののコーディングがあまり得意ではなく、レスポンシブのコーディングで画面の切り替えが無茶苦茶な人がいる。
大きな画面ではちゃんと見ることが出来るが小さな画面ではメニューが見えなくなるというような作りだったりする…。

どのようなブラウザでも問題なく、きれいに表示されて使いやすいサイトをコーディングできないようなレベルの低いコーディングしか出来ないような人間にはもはや仕事はない時代になるだろう。

AIやソフトの向上でWebデザイナーの仕事はなくなるのか?のまとめ

はっきり言って、機械の進化よりも早く新技術を学び、様々な知識を取り入れ、ユーザーの使いやすいサイトを作ることが出来るレベルのWebデザイナーならAIやソフトに仕事を奪われることはないだろう。

ただ単純に誰にでもできそうなレベルのHTMLとCSSを使ったコーディング、ワードプレスへの組み込みレベルで向上心を持たずに足踏みしているとAIに仕事を奪われて居場所が無くなる可能性は高い。

今、ウェブ制作の現場で働いていて感じることは今後必要になってくるスキルはクライアントが本当にほしいと思っていることを先回りして提案できるような気の利いたことを出来るかどうかだと思う。

クライアントは素人であることが多く、本当に必要なことが自分でもわかっていなかったりする。

ユーザーのことを考えるなら文字サイズをもっと大きくしてみてはいかがでしょう?とかメニューはスマホの時、指の届きやすいフッタ部分に固定表示してみてはいかがでしょうか?とかこちらから提案できるようなWebデザイナーはAIが進化しても生き残れると感じる。

2023年追記:ChatGPTの出現によって多くのITエンジニアが失職する可能性

ChatGPTというAIが2022年に生まれ、2023年初頭にサブスク運用が開始されたが、これが非常に高性能である。

何を聞いても的確に返答してくれて、もはや検索エンジンなど不要な時代がやってきたと感じる。

ライターと言う仕事が完全に無くなり、AIが書いた記事に間違いがないかをチェックする人という仕事が生まれるだろう。

Webエンジニアの仕事もこのChatGPTに奪われる可能性が高く、すでにウェブスクレイピングをしたいと言うだけでちゃんと動くコードが帰ってくるというところまで来ている。

こうなればコードを書くだけのエンジニアなど不要になる可能性が高い。コーダーという仕事は数年で消えるのではないだろうか?雇う必要性が無いのだから。

ではそういった仕事をしていた人はどうなるのか?だが失職する可能性が高いと思われる。

ただ、そのコードが正しいコードなのかをチェックする必要性はある。脆弱性のチェックやHTMLが文法的に合っているのかのソースチェックをする要員が必要なので全員が失職するか?と言われると必要とされる人は残るだろう。

それでも非常に多くのエンジニアが仕事を失う可能性が高い。

失職してしまったWebデザイナーやエンジニアは今後、Web制作会社での経験を活かしてWebディレクターとかITアドバイザー的な人間として働く方が良いのではないだろうか?

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